巨大な石風呂プロジェクト【その2】可能なかぎり原石の形状を活かす!
巨大な石風呂の原石選びは、まさに芸術と呼べるほどの繊細な作業です。
特に、今回選んだ原石は非常に個性的で荒々しい特徴を持っています。

原石選びのプロセスは、まるで宝探しのようです。
これはと思える原石が見つかるまで、何度も何度も探し続けます。
職人たちは、原石の形状や特性を最大限に活かすため、愚直に繰り返す作業を続けます。
これによって、石風呂に求められる美しさとお風呂としての機能性を両立させるのです。
原石選びの段階では、まず石の全体的な形状を確認します。

ほぼまっすぐな四角い形に見えるものの、天面が反り返っている石は、その独特な形状をどのように活かすかが鍵となります。自然の力によって生まれたこのヒネリをそのまま取り入れることで、石風呂に独特の美しさと個性を与えることができます。

今回選んだ原石は、ほぼまっすぐな四角い石に見えるものの、天面が大きく反り返っているのです。

今回の設計事務所からの指示は特にユニークで、大先生曰く、「女性のくびれをした船」のイメージとのことでした。 正直なんのことかよくわかりませんが、この自然にできた大きなヒネリは、人工的に再現することが難しいため、石風呂に加工していくには一層、職人の経験と技術が必要です。

次回「巨大な石風呂プロジェクト【その3】原石の4方向を吟味して方向を決める」に続く
