巨大石風呂プロジェクト【その7】いよいよ小完成・あとはどう設置するか
御影石の巨大な原石をくり抜いた石風呂の中国工場での加工も最終工程の穴あけと重量チェックです。コンテナ船に積む時間も迫っています。まずは穴あけ。






決められた位置へ決められた寸法を加工します。床には当然水勾配も付いており、使用される排水金具に合わせて座彫りも行われます。その後に最終工程として石風呂全体にWJ(ウオータージェット)加工をすることで、表面全体をなめらかに、肌触りよく仕上げます。


高圧洗浄のように見えますが、圧力が違います。石を切断することも可能な猛烈な圧力で表面全体をならします。このWJ加工で尖った部分も滑らかになり石風呂として最高の肌触りが生まれます。




美しい石風呂へと仕上がりました。最後に検量です。万全を期すために工場近くの計量器に乗せるとのこと。


石風呂をフォークリフトで公道を走っています。この辺が中国らしいところです。20年以上、中国工場と取引はしていますが、今でも驚かされることが多いです。文化が全然違うので、日本の「そんなの当たり前だろ」の常識は通じません。弊社でも何度もこの「常識」違いで失敗してきました。とくに石風呂のように図面があるようでなく、寸法よりも感性が優先される製品では言葉は無力です。

重量も確認できました。ギリギリの4000kg以下です。中国工場を信用していないわけではありませんが、重さについては万全を期します。4トンを超えると、もはや異次元の重さです。移動させるフォークリフト、運搬するトラック、設置の際のクレーンにしても一回り以上の能力の重機が必要なってくるからです。20年以上、石工事している我々でも2000kg以上の石工事では万全を期します。