巨大な石風呂プロジェクト【その1】最初の難関は原石選び。採用できる原石は30個に1個。
弊社が製作している巨石の石風呂は、その存在感や美しさから、旅館や民宿、施設の方や個人で別荘をお持ちの方から好評を得ております。

しかし、その背後には厳しい原石選びの過程があり、まさに宝のような原石から製作されていることをご存知でしょうか?
石風呂の製作に使用される原石は、最初は無造作に積まれており、どれも同じに見えます。しかし、実際にはそれぞれの石には独特の表情があり、一見するとまっすぐに見える石でも、微妙な違いがあります。この微妙な違いが石風呂の完成度を左右するため、原石の選定は非常に重要です。

石風呂として採用できる原石の割合はどのくらいだと思いますか?
全体の30個に1個程度と言われています。

どの石も同じように見えるかもしれませんが、形や模様、そして内部の品質は一つ一つ異なります。このため、原石選びはとても繊細な作業となります。

熟練の職人たちでも原石を選ぶ際には、じっくりと時間をかけます。まず、石の表面に何度も水をかけて、そのキズや内部の状態をチェックします。これは、石が乾いている状態では見えにくい微細なキズや不均一な部分を見つけるためです。このプロセスは非常に重要で、石風呂の品質を保証するためには欠かせません。

次に、膨大な数の原石を大きさ、長さ、厚さなどの観点から何度もチェックします。石の大きさや形状は、石風呂の最終的なデザインや使用感に大きく影響します。特に、石風呂の表面に現れる模様、通称「ボタ」は、石風呂の味わいを深める重要な要素です。このボタの出方や位置を見極めるために、職人たちは細心の注意を払って選定を行います。
こうして何度も繰り返されるチェックの結果、ようやく使用する石が決まります。原石の選定が終わった段階で、これらの石は工場に運び込まれ、さらなる加工が施されます。この加工の段階でも、原石の特性を最大限に生かすために職人たちの技術が光ります。

石風呂の製作過程において、原石の選定は最も重要なステップの一つです。厳選された原石は、その後の加工を経て、美しい石風呂として完成します。この厳しい選定と加工のプロセスを経ることで、私たちの石風呂はその独特の風合いや美しさを持ち、多くの人々に愛される製品となっています。

このように、石風呂の原石選びには多くの時間と労力がかかりますが、それだけに完成した石風呂には他にはない圧倒的な魅力があります。熟練の職人たちが心を込めて選び抜いた原石から作られる石風呂は、まさに一つ一つが芸術品と言えるでしょう。 私たちの石風呂が持つ独特の風合いや美しさは、このような厳しい原石選びのプロセスを経て初めて実現されるのです。お客様に提供する石風呂が、その魅力を最大限に発揮できるよう、これからも高い品質を追求してまいります。
次回「巨大な石風呂プロジェクト【その2】可能なかぎり原石の形状を活かす!」に続く
